ブロックのひび割れ補修
今日はブロックのひび割れ補修に行ってまいりました。
ひび割れと言いましても、ブロック本体ではなく、ブロック目地のひび割れです。
ブロック本体にひび割れの場合には補修よりも積み替えとなります。
今回は何段階かによってブロックを継ぎ足して積あげたブロックの補修です。
お客様にてひび割れた場所を自分で直されたそうですが、すぐにわれてしまうとのことです。
状況を見ると、鉄筋は入っておらず、ブロックが分かれてしまっています。
グラインダーを使い、目地のわれている部分をカット。
目地がわれているというよりも、中が空洞でした。
ブロックの厚み分そのまま奥まで見える状況です。
ブロック内部は穴あき状態。どうやってもっていたのか不思議な状況です。
本来でしたら積替えなければいけない状況ですが、ブロックが13段積み。明らかな違法建築で新規に擁壁として作り変えなければいけない。
と言う根本的なものですが、作成にはベースとなる基礎幅が住居によって作成不能。
住居を建て替え時に作り変えることとなり、現状の穴あき状態をどうにかしたいということでした。
使用した材料は、無収縮グラウト材と防水材。
砂セメントを使用したモルタルでは乾燥時に収縮してしまうため、工事を行っても隙間ができてしまいます。
この無収縮グラウト材を使用すれば隙間なく充填することができ、ブロック全体で上のブロックの荷重を受けることができます。
モルタルポンプを用いてグラウト材を充填。
黄色い筒の中にグラウトを入れ(吸い取り)、ハンドルで押し込みます。
内部の隙間がなくなれば写真のようにはみ出してきます。
こちらを使わず、よく見かけ上だけ行われる目地埋めだけでしたら袋の3分の1も使用しないかと思いますが、中の穴あき部分にたっぷりと入ったようで、2袋使用しました。
はみ出た部分を落とし、接着剤を塗ってブロックの美装化。
綺麗にしてほしい。と言うことでしたが、
鉄筋も入っていないので、地震等ですぐに割れますよ。とお話しし、それでも良いという了解を得て塗ることにしました。
ざっとひと塗りです。
通常は渇きを見てもう一度コテで仕上げます。
ブロック目地の動きが予想され、割れやすいのでしたら
補強しましょう。
と言うことで繊維質のカーボンネットで補強しました。
これで割れるなら仕方ありません。
外構屋さんはカーボンネットやグラウトなど通常使わないかと思われます。
私は建築出身ですので多様な素材を知り尽くしているのでその応用を外構に存分に取り入れています。それがyamasoの強さです。
ネットの上からもう一度モルタルを塗って仕上がりです。
通常のブロック補修より二手間多いのですが、ここまで行うのがyamasoです。
本来なら積み替えです。費用は数十万~100万ほどに。
イレギュラーな工事ですが、応急処置としてそれでもやらなければならないのでしたら、できる範囲の工事で中身を濃く。
不安となる要素を少しでも改善できればと思っています。
ひび割れ等でお悩みの方ぜひご相談ください。