防災週間 安全なお庭、街づくりを
山ちゃんブログ

防災週間 安全なお庭、街づくりを  横浜のYamasoより、安全な目隠しフェンスのまとめ

毎年8月30日より9月5日まで防災週間となっています。そして9月1日は防災の日として首都圏では多くの自治体で防災訓練が行われたようです。

私の住む自治会でも毎年防災訓練を行っていますが(昨年今年はコロナ禍のため休止)住まいの防災に関しては各個人任せとなっているのが現状です。
今一度住まいの周りを見渡して災害にならないか確認してみましょう

ハザードマップ

横浜市には マッピー という 【横浜市行政地図情報提供システム】があります。こちらはどなたでも閲覧可能です
その中より 【わいわい防災マップ】というのがありますのでそちらから住まいの地域の情報が解ります。

【わいわい防災マップ】 をクリックすると上図のように検索項目が出てきますので左下の (土砂災害) をクリックし、住所を入力すると下図が出てきます

こちらの地図により、自分の住んでいる地域が土砂災害警戒区域なのかどうか?というのが解ります。
同じように(津波想定)、(洪水想定)という項目もありますので一度確認してみるとよいでしょう。

急傾斜地とは?

こちらは神奈川県のホームページからの引用です。

神奈川県のホームページより
角度30度以上。高さ5m以上。急傾斜地の崩壊により危害が生ずるおそれのある人家が5戸以上ある箇所は県の予算で防災工事を行ってもらうことができます。

横浜市の急傾斜地状況

元々要望個所が多いようですが先の熱海での土砂崩れの影響で増加も予想されます。
こちらは5戸以上が対象となりますので自治会等地域の皆様からの要望となります。

お庭の防災 目隠しフェンスについて

こちらは強風でブロック、フェンスが倒れてしまった状況です

擁壁の上にメッシュフェンス1段

既存ブロック上に2段増し積みして目隠しフェンス

強風でブロックごと倒れてしまいました

1段目のブロックに入っていた鉄筋は
打ち込みアンカーでも無く、ただ穴をあけて鉄筋を入れただけの物でした。

こちらはメッシュフェンスに目隠しシートをつけていたため。風圧を受けてブロックが取れてしまった状況です

メッシュフェンスに見隠しシートをつけている光景をよく見ますが、非常に危険です。

メッシュフェンスの柱は安さ重視の商品が多く、柱が折れやすいです。

鉄筋は上記と同じように穴をあけて、差しただけの物でした。

またブロックの横鉄筋も入っていなかったため1個1個がばらばらになっていました。

直す際には、鉄筋を200㎜間隔の樹脂アンカー(ケミカルアンカー)で打ち込みました。

フェンスの柱も1m間隔としています。
一般的にフェンスは風速34m/sに耐えられるようになっていますが、近年の大型台風ではそれを超えるものもあり
一般的に行われる2m間隔に柱を立てるものを、1m間隔と短くすることで42m/sに耐えられるものとなります(メーカーにより耐風強度は異なります)

目隠しフェンスを行う際の注意点として

① 既存ブロックに穴をあけて柱を立てる方法は、既存ブロックがどのように作られているのか不明なため行わない

② 100㎜のブロックの上に目隠しフェンスは立てない。120㎜以上のブロックを使用  (化粧ブロックでは凹凸のある一番狭い部分をブロック正味厚みとなります。よく使用されています、「ウルトラC外幅120㎜の物は正味100㎜のブロックという扱いとなり、新設でも目隠しフェンスには適さない厚みのブロックとなります。外幅150㎜の物がありますのでそちらを使用してください)

③ 高さが高くなる場合は普通空洞ブロックではなく、土留めでも使用される型枠ブロックを使用する

④ 高さを調整するために既存のブロックの上にブロックを継ぎ足さない

⑤ 建売住宅でコンクリートの上にブロック1段+メッシュフェンスからの変更は要注意!! ブロックを一度撤去して積み直したうえで目隠しフェンスをつけましょう

等々注意しましょう

Yamasoではお客様からの相談の際に、ほかの会社ではブロックを上に足して行う。既存のブロックに穴をあけて行う
と言われた。ということをよく聞きます。
もちろん一度撤去した方が高くなりますので、金額で大差がつき受注できないことも多々ありますが、それをきちんと話してくれたのは御社だけ。ということで受注される方も多く居ます。
後日通りを通ってみると、あ~そのままブロック足してつけてしまっている。ということもあります。

こちらは道路から5mの高台にある住宅の新設フェンス

高さ3m お客様と協議しまして柱を650㎜間隔として行いました。
フェンスを支えるのは柱です。柱の本数を増やすことで強度がアップします

こちらは四国化成工業社のフェンス柱材です
左が従来品26×36mm の物でした
2021年度より柱を40×40mmサイズに変更し強度アップしています。

右は2段フェンス用の柱 60×60mm 高さ2mまでの対応です。
2.2m~3m用は60×90mmとなります。
どちらも補強材が入り、他のメーカーよりも丈夫にできています(Yamaso調べ)
丈夫なフェンスをご希望の場合はシコクのフェンスをお勧めします。

フェンスは基礎が肝心です。
メーカーのカタログに基礎の大きさ600×600×1000Hとなっています。

人が入って掘るので大きさは700×700となりました。

高さ2900㎜の目隠しフェンス
こちらを支えるのにはきちんとした柱の基礎が必要です。

目隠しフェンスの基礎やブロックの補強等手を抜く業者が多いのも事実です。
いつもこれぐらいだから大丈夫ですよという、わけのわからない理由で手を抜き、うちは安いですよ!
という問題ではないと思います

良い業者か確かめるには、
① 見積りに基礎の大きさが書いてあるか。 書いていない場合は聞いてみましょう
② 基礎の単価が安すぎないか?
 インスタントセメント等、水を入れて混ぜるだけというものが1袋650円程度でホームセンターで売っています
 10%を載せたとして715円で約14リットル分です。
 2mフェンスで、基礎の大きさ500×500×800の場合15袋使用しますので材料代だけで¥10725となります。
 そちらに、施工費として、掘って、柱を立ててコンクリートを充填する手間がありますので1か所¥15000以下の場合はきちんと基礎を作らないということになるでしょう。
 でも砂とセメントを混ぜて練って行う場合は材料代は¥4000で済みますが、施工費1万円を切るのは要注意です(地域の賃金状況にもよります)
 コンクリートは手練りですか?インスタントセメント使用しますか?と聞いてみるのもよいでしょう。
③ 使用するブロックの厚みを確認しましょう。本当に大丈夫ですか?と聞いてきちんとした回答であればよいのですが
 言葉を濁すようであれば要注意です。

目隠しフェンスは製品代が高いので、工事金額も高くなってしまいます。
安さに惑わされずに安心安全で快適な生活が送れるようにYamasoは願っております。

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