山ちゃんブログ

鉄骨を使用した外構

今日は珍しく鉄骨(てっこつ)を使った外構の現場打合せが2件ありました。

お客様に言われたのは、鉄骨を使ったお庭はどこに聞いたらいいのかわからない???
ということでした。
確かに鉄骨屋さんにじかに一般の方が電話するのはなかなか無さそうです。
ではどこに・・・

お庭だから、外構屋さん?
家の事だから、工務店?
鉄骨は難しそうだから、建設会社??

一般的に住宅関連を行っている会社で鉄骨に詳しい会社はあまり(ほとんど)ありません。
鉄骨屋さんに丸投げで、使う材料の大きさのチェックなどはできません。
また、鉄骨屋さんは基礎の大きさなどは解りません。
餅(餅屋)は餅屋?という言葉を建築業でも良く使います。
専門のお店は一味違う。と言うことですが、専門業は専門業に任せる。と言う使い方です。
それをまとめるのが、建築会社であり、現場監督です。

会社により、得意不得意分野はどこにでもあります。
もちろんyamasoでも不得意な分野もあります。

yamasoも【山創建設】という建設会社です。近年ではすっかり外構の専門会社になり、【建設】 と言う社名を取るかどうしようかと模索中ではありますが、
【お庭が中心だけれども、何でもできる身近な建設会社】
というスタンスでいます。

さて、鉄骨の話に戻りますが、

【鉄骨の利点】
丈夫!!
高さのあるものが作れる。
大きな開口部、柱間隔を広げることができる。
斜めなど現場対応が容易。

と言うことが挙げられます。
反対に
【鉄骨の悪い点】
錆びる。
価格が高い。
強固なイメージ過ぎて、庭と合わない。

などでしょうか?

上記の写真にあるように、鉄骨の部材が銀色になっているのがお気づきでしょうか?

こちらは【溶融亜鉛メッキ塗装】いわゆるドブヅケ。と言われる処理をしたものです。
めっき塗料の入った釜に鉄骨を入れて、鉄骨全体をコーティングするようなものです。
こちらを行うことによって、さびが出ない様になります。

左図のようなU字溝の蓋に使用されているものを街中で見かけたことがあるかと思います。
使用しているとだんだん灰色が濃くなり、ごくまれにさびているのもありますが、ほとんどが灰色のままでしょう。もしくは切った切り口からさびが進行しているのかもしれません。

左図はデッキプレート。 部材によりデッキプレート、キーストンプレートなどの種類があり、床にコンクリートを載せるための埋め込みの板です。裏面も同様に銀色ですのでさびは出にくい構造となっています。

普通の鉄骨はよく、赤色(朱色)になっているかと思いますが、あちらは工場でさび止めの塗装をしたもので、現場に納入後仕上げの塗装を行います。
塗料が経年劣化で剥げ落ち、さびが出て塗り直し。と言うことが多いですね。

メッキ塗装は初期投資はその分高くなってしまいますが、
後日足場を組んで、再度塗装することを考えると総合的には安く済むことが多いです。

床材はメッキ材として、販売しているものがあります。

こちらは鉄骨で骨組みを作り、ウッドデッキを載せたものです。
色がついていますが、こちらはメッキ塗装の上に色を付けたものです。
専用のプライマー(下塗り材)を使用することでお好みの色を付けることができます。

こちらの駐車場の柱は丸柱を使用しています。
人の乗降や雰囲気を考えた場合丸柱を使用したほうがやさしいイメージになりますね。
但し丸柱は部材がちょっとだけ高いです。
通常人が通る場所などは角柱を使用し、がけ下などで使用する場合はH型鋼を使用するようにしています。

こちらの現場はがけ下なのでH型鋼を使用しました。
H型鋼は角柱に比べて上からの荷重に対して曲がりにくく、100×100mmサイズのH鋼は250×250サイズの角柱と同等な強度があります(※長さにより強度は変わります)

確かに角柱は内部が空洞なので弱い感じがしますね。
しかも角柱は外から見た場合鉄骨の厚みが解りません。
100×100サイズの角柱でも、部材の厚みが2.3mm~12.0mmまで10段階もの厚みの違いがあります。
高さや、上に乗せるものによって厚みを考慮して部材を選びますが、安くしようとすると薄いものを使用したりする会社もあるので、一概に安いから良いというものでもありません。

こちらの隣地との隙間が狭く、60cmの通路のみを使用して作った現場です。
クレーンなども使えず、すべて手作業です。
鉄骨は重く、どう人力のみで行うか?ということです。

5.3mほどですので、柱は3本あればよいところですが、
柱の数を1本多く4本にすることで部材を小さくし、人で運べる重さの鉄骨を使うことにしました。
150×150mmのH鋼では約150kg
100×100mmのH鋼では約80kg
二人で運びますので1人当たり50kgの重さであれば職人さんは持てる。ということからでした。
先に鉄骨会社の方と話した時には、こんな場所はできない。どうやって運ぶんだ?と言われましたが、そこはどうやったらできるかを先に説明し、妥協点を見つけながらできるようにする。
これは現場監督時代に培った技術力です。

こちらは木で作られたウッドデッキの交換工事です。

yamasoではお客様のご要望に応じて、木製、アルミ、鉄骨を使用した工事を行っています。
傾斜地での庭の有効活用や、駐車場上のバルコニー。階段上の自転車置き場など
使えそうで使えていない遊休地?をyamasoで活用してみませんか。

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