yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置
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【お庭の防犯・防犯エクステリア】③ポスト/宅配ボックスの設置

近年、不審者の侵入や車やバイクの盗難、強盗、周囲からの視線など、
お家に迫る危険/不安が増えてきており、ご家族が安心して暮らすために、
「防犯を意識したエクステリア」が重要視されてきています。
不審者の侵入防止・盗難防止・プライベート空間の確保などを考慮した、外構に関する
『防犯エクステリア』を7回にわたりご紹介させていただきます。
今回はその第3弾となります。


今回のテーマは

③防犯に役立つポスト/宅配ボックス

近年では、ネットショッピングや、出前などの配達サービスなどで、家への配達物が非常に増えています。
また、配達員や営業マンなどに装って敷地内に入り、強盗/下見/暴行などを行う犯罪者も増えています。

ポスト/宅配ボックスの位置は

【持ち主が、ポスト/宅配ボックスの位置まで入ってくるのを拒みませんよ】

という暗黙の意思表示の一つとなります。

そのため、ポストや宅配ボックスの設置場所は、道路側の敷地境界付近が防犯上よいとされています。
そうすることにより、敷地に入ることなく配達を終えることができ、不要な敷地への侵入を減らせ、防犯/安心につながります。

近年では通常のポストには入りきらないものの配達が多くなってきているので、ポストの設置だけでなく、
ある程度の大きさまでは玄関までの配達が不要なため侵入を防げる/玄関を開けての対応をしなくて済む/留守の時でも受け取れる/置き配での盗難防止/ができる『宅配ボックス』を一緒に設置することが重要視されています。
不在時の配達や対面での対応を避けるため、置き配は増えてきていますが、配達物によっては個人情報が含まれていることもあり、
置き配は盗難の危険があります。
置き配を玄関横に指定してしまうと、他人が留守中に敷地へ侵入することになります。
敷地に入らず配達を終わらせられる『宅配ボックス』の設置が防犯性を高めます。

設置場所は、前回のテーマでお伝えした『インターホン』と共に、

ポスト/宅配ボックス/インターホン/表札などは、
道路側の敷地境界付近に設置!

をお勧めいたします。
配達員や営業マンなどが敷地内に入らなくて済む/対応できる/無断で入らない流れをつくりましょう。
そうすることで、家主含めご近所様からも、すぐに「不審者が入ってきた!」と気付かれやすくなるので、不審者に狙われにくくなります。

※防犯上、重要なのは
『玄関ドアを開けての対面をしないこと』
『他人の不要な敷地内の侵入を防ぐこと』
『誰でも盗れる所に置き配しないこと』

『防犯対策していますという意思表示』
が大切になります。

防犯を意識した場合のポスト/宅配ボックス設置場所

yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 平面図 配置図

また、設置の仕方にも様々なタイプがあります。
主なタイプとしては

yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 機能門柱 パース
【機能門柱で設置】
・ポスト/宅配ボックス/表札/インターホン/照明などが1つのユニットになった製品。
・必要に応じて様々な組み合わせや多彩なデザインで、自分に合ったセレクトができる。
・多機能が1つになっているので、個々で設置するよりも、スペース/コストを抑えられる。
・機能門柱として独立しているので、いろんな場所に設置が可能。
・あとからの設置工事もしやすい。
・リフォームなどで新たにポストや宅配ボックスなどを設置する場合、近年ではとても多く設置されてきています。
yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 門壁 パース
【門壁/門袖/門柱などに埋め込み/取り付けて設置】
・門壁などに埋め込む、もしくは取り付けて設置をする。
・門壁に対しての設置位置の自由がきく。
・壁なので侵入防止/目隠しに使える。
・壁の形/表面仕上げなどと組み合わせることで、様々なデザインができる。
・壁を造らないといけないので、手間とコストがかかる。
・埋込の場合、各製品が壊れた時の修理/交換が大変。
yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 独立型ポスト パース
【独立型ポスト】
・ポール/柱で独立して設置。
・おしゃれ/かわいらしいなど、様々なデザインの製品が多い。
・別でインターホンや宅配ボックスなどの設置が必要。
・ポストと宅配ボックスだけで独立した製品もあります。
yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 宅配ボックス パース
【独立型宅配ボックス】
・専用フレームや埋め込みなどで独立して設置。
・「ポストなどは揃っていて改修する予定はないが、宅配ボックスだけないので設置したい」という方に合った設置の仕方。
・ポストと一緒になったポスト一体型宅配ボックスもあります。
・独立型は玄関近くに設置されている方が多いですが、配達員が中に入ってきてしまうので、防犯を考慮し、玄関付近は避けてください。

他にも、
柱/枕木/フレームなどに取り付けて設置する方法や、
門扉などと一体型になっているユニット製品もあります。
玄関ドア自体や、ドア横の壁などに設置するタイプもありますが、
※防犯上、ドア/ドア横の設置は避けましょう。
(使い勝手からすると玄関近くは便利ですが、防犯面を考慮すると敷地境界付近の設置をおすすめ致します)

ポスト/宅配ボックスだけでなく、表札/インターホン/照明と一緒に敷地境界付近に設置することで、訪問者の用事を敷地入口で終わらせることができ、防犯性は高まります。
どのタイプでも、敷地入口付近に設置をして

【敷地内に入る必要ありません/入らないで】

という暗黙の意思表示をしましょう。

また、照明の設置は、外構デザインとしての美しさや、暗い所を照らす安全面の他にも、
・日没後のインターホンや防犯カメラでの撮影時や、「在宅しています」や「防犯対策していますよ」の意思表示にも効果的で、防犯性はさらに高くします。

道路境界から少し敷地側にさげた場合の設置

建築物と道路までの距離(アプローチ)に余裕のある場合で、目の前の道路がそれなりに人通り/車通りが多い場合は、道路境界に沿って設置するのではなく、人が立てる程度敷地側に下げて設置(周囲はフェンスやブロック塀で囲う)するのもおすすめです。

yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 セットバック 平面図 配置図

お住まいの方/訪問者/配達員などが、道路に立ったまま鍵を探す/開ける、インターホンで通話する、荷物を入れるなどを、一歩入ったところで行うことができるようになります。
また、家から出ていく際にも、門扉から出ていきなり道路に出てしまうのではなく、一度そのスペースに出てから道路になりますので、安全性は高くなります。
※門壁やフェンス/ブロック塀などで周囲を囲う場合は、死角になってしまわないよう、高さや見通し具合に注意が必要です。

yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 セットバック パース

防犯性の高い製品選びのポイント

ポスト
ポストはロックが付いていない製品も多いですが、郵便物には個人情報が書かれている場合も多いので、盗難防止で鍵/ダイヤル/暗証番号などによるロック機能のあるものが好ましいです。
近年では、ポストに手紙/封筒などだけでなく、小包といった少し厚みのある郵便物も多くなってきました。
それに対応して、ポストの投函口も大きい製品が増えてきています。
しかし、投函口が大きくなったことで、中に手を入れて郵便物を盗まれてしまいます。
そのため、投函口に手を入れたら抜けにくくなり、中も見えないようにできる『分割フラップ』が投函口内側に付いている製品があります。

防犯性を考えた場合
・鍵/ダイヤル/暗証番号などによるロック機能があるもの
・投函口に『分割フラップ』が付いているなど、返しが付いているもの。
・前入れ後ろ出しのもの(下記で詳しく説明)

がお勧めになります。

yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 ポスト 分割フラップ

宅配ボックス
各メーカー、各製品で様々な機能がある宅配ボックスですが、なかでも荷物を入れる扉と、化粧扉とで2重扉になっているものがあります。
通常、ボックスの中に荷物が入っているかどうか、次の配達員や家主が分かるよう、扉に「入っている時」「入っていない時」のマークが出ています。
便利な機能ですが、犯罪者からすると、中に物が入っているか一目で分かってしまうことになります。
なので、化粧扉で荷物が中に入っているかどうかが分からない様になっている2重扉の製品がお勧めです。
また、ただ置くだけで工事も要らない置き型の宅配ボックスがありますが、そのままかついで盗まれてしまうケースもありますので、簡易的なビニール製のものや、置き型のものはできるだけ避け、床や壁などにしっかり設置できるものが好ましいです。

防犯性を考えた場合
・2重扉になっているもの
・固定して設置できるもの
・前入れ後ろ出しのもの(下記で詳しく説明)

がお勧めになります。

yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 宅配ボックス 2重扉 化粧扉
2重扉になっている製品。
投函口や荷物が入っているかどうかの表記を化粧扉で隠せる。
yamasoブログ 防犯エクステリア ③ポスト/宅配ボックスの設置 宅配ボックス 表示パネル
「荷受けできます」「使用中」などの表示が外側に付いていて、外からすぐ見えてしまうものは避けましょう。

ポスト/宅配ボックスの主な取り出し口

【前入れ・前出しタイプ】
・投函口が道路/通路側にあり、取り出しも道路/通路側から行うタイプ。
・壁付けができる。
・裏側にスペースを必要としない。
・取り出すのに道路/通路側に回らないといけない。

【前入れ・後ろ出しタイプ】
・投函口が道路/通路側にあり、取り出しは敷地側から行うタイプ。
・取り出すのにわざわざ道路/通路側に回らなず、敷地内側から行える。
(製品によっては取り出しが横からの製品もございます)
・取り出し口側にスペースが必要。
・壁掛けでの設置不可(埋め込みは可)。
・道路/通路側から開けられないので、防犯性が高い。

主なタイプとしては上記のようなものがあげられます。

防犯を意識した場合は、設置場所/使い勝手などの状況によって変わってはきますが、

前入れ・後ろ出しがお勧め

また、宅配ボックスには様々な機能が搭載された製品がでてきています。
スマートフォンと連動して、宅配ボックスに荷物が入れられると通知が届いたり、
集荷を依頼できたりといった便利機能も備わった製品もあります。
※こういった電気を必要とする製品の場合、別途電気配線工事が必要な場合がございます。
※もしくは、電池式製品もございます。(その場合、電池交換の手間が必要となります)

防犯性を考慮した場合、

ポスト/宅配ボックスは、
『前入れ・後ろ出し』のもので、
『機能門柱での設置』 もしくは 『門壁などに埋め込んでの設置』で、
『敷地入口付近』にまとめて設置。

がお勧めとなります。

敷地境界付近にポスト/宅配ボックスを機能門柱で設置した場合の主な
メリット
・不審者/配達員の敷地内侵入防止。
・対面せず対応できる。
・不在時の荷物の受け取りが可能。
・(スマートフォンと連動している場合)出先で受け取りの確認ができる。
・置き配などの盗難防止。
・スペース/コストを抑えられる。
・すっきりとまとまったデザイン。
・リフォーム/改修など、後に設置する場合にむいている。

デメリット
・電気配線工事が必要。
・家からポスト/宅配ボックスまで配達物を取りに行く手間。
・電池式製品の場合、電池交換が必要。

敷地境界付近にポスト/宅配ボックス/表札/カメラ付きインターホンが設置された門壁を設置した場合の主な
メリット
・不審者/配達員の敷地内侵入防止。
・対面せず対応できる。
・不在時の荷物の受け取りが可能。
・(スマートフォンと連動している場合)出先で受け取りの確認ができる。
・置き配などの盗難防止。
・門壁内である程度ポストや宅配ボックスなどの位置を自由に設定できる。
・壁としてしっかりと侵入防止/目隠しができる。
・外壁との一体感。

デメリット
・電気配線工事が必要。
・家からポスト/宅配ボックスまで配達物を取りに行く手間。
・電池式製品の場合、電池交換が必要。
・手間/コストがかかる。
・個々の製品が壊れた際の修理/交換にも手間/コストがかかる。
・壁の内側が死角になる。


※ 今後も、Yamasoブログ「防犯エクステリア」④~⑦にて、各箇所/項目の詳しい内容を追って投稿いたします。

【防犯エクステリア】今後の投稿内容は

④門扉の設置
⑤跳ね上げ門扉の設置
⑥伸縮門扉の設置
⑦フェンスの設置
上記内容を随時投稿させていただきます。

過去の【防犯エクステリア】の記事

過去の【防犯エクステリア】の記事をご覧の場合は、下記の項目をクリックしてください↓↓

①防犯を意識したエクステリア

②インターホンの設置

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