LIXIL / 【獣医師監修】猫に快適な陽だまり空間を!日光浴スペースづくりのコツと注意点
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LIXIL【エクステリアでいいコトコラム】No:68
様々な希望を叶えて建てたお家でも、住んでいればあれこれ出てくるお悩みや困りごと。そんな住まいのエクステリアのお悩みや、毎日の暮らしがちょっと良くなる「いいコト」をご紹介するこのシリーズ。
ナビゲートするのは、築5年の戸建てに住む主婦の陸田知美(りくたともみ)さん。周りの人からはシルミさんと呼ばれています。情報収集に熱心で、時にはご近所さんのお悩みまで解決してしまうしっかり者。さて、今回のテーマは?
猫のストレスをやわらげる、「日光浴スペース」を設ける
猫を飼っている方であれば、暖かな日差しが当たる場所で気持ち良さそうに寝ている姿を見かけることも多いのではないでしょうか。「猫が寝ているところは、家の中で最も快適な場所」と言われるほど、猫は居心地の良いスペースを見つける能力が非常に優れています。
猫にとっては単に心地よい場所で寝ているだけかもしれませんが、日光浴は猫に精神的な安定をもたらし、ストレスをやわらげる効果があるのではないかと考えられています。性格にもよりますが、猫はストレスを感じやすい動物。ストレスを感じる環境に居続けると、病気にかかってしまうかもしれません。
快適に日光浴できる空間を提供することは、猫が健やかに暮らしていくために意味があると言えそうですね。
コロナ禍による環境の変化でストレスを感じる猫も
最近では、新型コロナウイルスの影響でリモートワークや自宅学習が続き、在宅時間が増えたという飼い主さんがたくさんいます。しかし、猫は今まで家にいなかった家族がいることでストレスを感じ、下痢など体調に影響が出ている猫も多くいるようです。
また、在宅勤務などで飼い主がずっといることに慣れていたのに、急に出社するようになったことで、家族がいないストレスを感じる猫もいます。
庭やベランダを猫の日光浴の場所として考える場合、最も気になることが脱走です。しかし、自分で購入したネットやリードを付けるといった対策では、脱走のリスクをゼロにすることはできません。例えば、ベランダなら少なくとも天井まで柵などで完全に塞ぐといった対策が必要です。また、すき間にも注意してください。やせ型の猫だと10㎝のすき間であれば身体が抜け出せるため、脱走する可能性があります。
ガーデンルームやテラス囲いでは、扉を一気に開け放してしまうと、近くにいた猫が外に飛び出す可能性があります。庭やベランダに洗濯物を干すときなど、ガーデンルームやテラス囲いの扉を開けるときは、自分の足もとを確認しながら猫が一緒に飛び出さないよう慎重に開けることがポイントです。
あるいは、扉を開ける際はガーデンルームやテラス囲いの中にいる猫を別室に移し、猫がいない状態にしておくとさらに安心です。
若くて健康な猫は暑さや寒さを感じると、自分で快適な場所へ移動できます。しかし、子猫や年を取った猫、持病がある猫は体温の調節が上手くできないことがあります。
こうした猫が、暑い場所に長時間いると熱中症になる恐れがあるため、同じ場所で日光浴をしているときは、30分*ほど時間が経ったら日の当たらない場所に移してあげましょう。
※時間は目安です。猫の年齢や健康状態により、時間は異なります。
特にカーテンは、熱中症のリスクを減らすアイテムとして役立ちます。白猫は紫外線を浴びすぎると皮膚炎を起こしてしまう可能性があるので、レースカーテンなどで直射日光を遮ってあげるのも一つの方法です。
家族の留守中はさらに注意が必要です。猫が西日の当たる暑い部屋に入り、うっかり自分でドアを閉めて、蒸し暑い部屋に閉じ込められてしまうと熱中症のリスクが高まります。こうした可能性がある場合、猫が部屋に入れないようにする、または通り抜けられるような設計にするなど、猫が部屋に閉じ込められないための対策を考えておきましょう。
※熱中症や皮膚炎の症状は、日光を浴びた時間、室内の気温や閉じ込められた時間、猫の健康状態によって異なります。症状が出た場合は、獣医師に相談してください。
猫を飼っている方でガーデニングが好きな場合、その植物が猫にとって安全かどうかをしっかり調べておきましょう。特に、ユリ科の植物をかじってしまうと急性腎不全などの中毒症状を起こして死に至る危険性があります。ユリ科にはユリはもちろん、ネギ、ニラ、チューリップなども含まれますので注意が必要です。
他にも、チョウセンアサガオなどのナス科の植物が嘔吐やけいれんなどの重篤な症状を引き起こしたり、サトイモ科の植物の葉や茎で口の粘膜が刺激されて炎症を起こしたりすることがあります。なるべく近くには置かないように注意してください。
インターネットで調べることもできますが、できれば猫に安全な植物について詳しく書かれた本を購入し、置きたい植物があれば安全性を都度、確認してからガーデニングを楽しむと良いですね。
※症状は誤食した植物の量や猫の健康状態によって異なります。万が一、誤食してしまった場合は、獣医師に相談してください。
猫にとって快適な空間をつくるときは、「上下に移動できること」を意識しながら家を設計するのがポイント。キャットウォークなど、専用のアイテムを設置すると、猫の精神的な安定と運動不足の予防に効果があるのでおすすめです。
もともと猫は木登りをして高い所から周囲の状況を確認することで、自分のテリトリーが安全かどうかを確認する性質を持っています。そのため、高い所から見下ろせる場所は安全な場所として猫が認識しやすいので、精神的な安定にもつながります。
また、上下の運動ができることは猫の運動不足の解消にも有効です。横に走り回れるだけでなく、ジャンプして飛び乗れる場所を作るなど、縦の運動ができるようにしてあげることが大切です。
LIXILのエクステリア商品で
人も猫も快適なスペースをつくろう
〇 日差しと安心を両立。すっきりと仕上がる「ココマ」
ガーデンルームタイプは日差しをたっぷり取り入れられるうえに、周囲をパネルで囲えるため脱走防止の観点からも猫が遊ぶスペースとしてもおすすめです。ココマは、シースルー素材のパネルを部屋の正面に設置するので、開放感を味わいながら庭の景色も楽しめます。
また、室内側の腰壁には匂いの原因を吸着し脱臭する室内用タイル「エコカラットプラス」を選ぶことが可能。ペットの匂いも軽減できるので、飼い主にとっても快適なガーデンルームに仕上がります。
※使用条件、環境条件によって効果が異なる場合があります。
〇 特殊な塗料で熱くなりにくい!メンテナンスも簡単な「樹ら楽ステージ」
中庭のある戸建て住宅なら、ウッドデッキを設置して、家族や猫が日光浴できる場所をつくってみるのはいかがでしょう?
樹ら楽ステージは太陽光線を反射し、温度上昇を抑制する特殊な顔料をデッキ表面に使用。夏でも極端な温度上昇を防ぐことができます。また、土汚れや雨シミは水洗いできれいにできるなど日々のお手入れが簡単な点もポイントです。
※使用条件、環境条件によって効果が異なる場合があります。
〇 ベランダは囲って活用!テラス囲い「サニージュ」
2階のベランダを活用するなら、テラス囲いのサニージュがぴったり!「造り付けバルコニー納まり」なら、ベランダ全体を囲めるので猫が脱走する心配を軽減できます。
また、バルコニーをより有効に活用したい方は「部分囲い」もおすすめ。猫がくつろぐ様子を見ながら、ゆっくりお茶や読書を楽しむのも良いですね。
※ LIXIL「エクステリアでいいコトコラム」より参照